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COP27 Week2 Day4

Climate Youth JapanはCOP27が開催されているエジプトのシャルム・エル・シェイクにメンバーを派遣して将来世代を代表してメッセージ発信や、日本、海外のユースと共同して声を届けています。本日は現地に滞在しているそうまさんからのブログを紹介します!

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本日17日は、ほとんどのパビリオンが最終日を迎えていました。そんな最終日までに印象的だった各国パビリオンの様子を紹介しつつ、私が登壇したイベントの紹介もしたいと思います。


まず、パビリオンについてですが、個々に紹介するのではなく、セミナーの内容に関して地域ごとに特色があったため、それについて書きたいと思います。(大変独断ですが大目に見てください…)


①EU諸国

ロシアへの資源依存度の高いEU諸国では、脱化石燃料の加速化が叫ばれているように感じました。もちろんこれはロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー供給の不安定化を受けたものでもあります。特に印象に残ったのは、欧州委員会上席副委員長のティマーマンスさんが登壇されていたイベントで、「化石燃料依存からの脱却は、脱炭素に資するだけでなく、安全保障上も大きな効果がある」と話されていたことです。

各国それぞれ事情が異なるものの、域内連携の強みを活かしながら、再エネ電源への転換を国際的に主導していくという勢いが感じられました。



②北米、英国、オーストラリア

これらの国々では、もちろん脱化石燃料の重要性は共有されているものの、足元のインフレへの対応など、移行に伴うリスクにも目を向け、段階的に進めていこうと言う空気感が感じられました。UK Pavilionで重要鉱物(Critical Minerals)に関するイベントがあった際に、オーストラリアの参加者が、「公正な移行(Just Transiton)や移行過程での透明性(Transparency)」の重要性を主張していたのが印象的でした。

これらの国々は、豊富な資源を有しているということも特徴で、資源獲得競争が激化する中ではやはり鍵となっていく国であることは間違いないと痛感しました。



③アフリカ諸国(特に南部)、島嶼国

実際に被害が生じている国、また課題解決に必要なリソースが不足している国々では、先進国からの資金融通を訴える声が多く聞かれました。今回のCOPでは、開催地がエジプトだったこともあり、主眼が置かれてていた緩和作業計画に加え、"Loss&Damage", "適応基金"といった、いかにして先進国が協調して支援の枠組みを構築するかというテーマにも焦点が当てられ、特に国土沈没の恐れもある島嶼国の代表団からは、大きな危機感が共有されておりました。



(他にも南アメリカ、北欧、などぜひご紹介したい地域があるのですが、今回は割愛させてください🙏)


次に、登壇イベントの共有をしたいと思います。


私(そうま)は、韓国パビリオンにて「Global Methane Pledge*」についてのイベントに登壇いたしました。イベントは2本立てで行われ、各国の現状や目標について20分間のプレゼンがあった後で、参加者同士でパネルディスカッションを行うというものでした。

イベントには韓国、中国、台湾のユースが参加しており、いずれも東アジアの国々であることから農業分野など解決策を共有する部分も多い一方で、メタン排出源についてはその内訳が様々に異なり、興味深かったです。

日本が大きく国際貢献している部分もあり、例えば準好気性の埋め立て構造については、東南アジア各国に実際に技術輸出しているということで、参加者の方々にも興味深く聞いていただきました。


見に来てくださった方々、そして何よりイベントをコーディネートしてくれたGEYKの皆さんありがとうございました。


*Global Methane Pledge : 2030年までに、2020年度比でメタン排出量をグローバルに30%削減するというもの。2021年のCOP26に先立って構想された。日本や韓国も参加しており、協定締結国は80近くに及んでいる。





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